みかんはほとんどが接ぎ木といって、土台となる「台木」に、作りたい品種の枝「穂木」を接いで育てていきます。珍しい品種を作りたいときは種から育てることもありますが、なかなか芽がでないので育てるのは接ぎ木に比べて難しいです。みかんの芽はツヤツヤとしていてかわいいです。
みかんの苗を植えてから、収穫が安定するまで5年ほどかかります。みかんの花が咲くのは4月頃から。白い綺麗な花で、香りがとてもよいので、農園に入るとうっとりします。
最初は緑で小さな実だったのが、夏に太り、秋も終わりに近づいたころ黄色やオレンジに色付いていきます。収穫時期は品種によって様々です。伊予柑のように収穫したあと貯蔵して酸味を抜く品種や、甘夏のように完熟させてから収穫するものもあります。久保田農園では11月の温州みかんに始まり、6月の甘夏とニューサマーオレンジが終わるまで8ヶ月ほど収穫が続きます。
出荷される前に、柔らかいブラシでみかんを磨きます。細かいよごれなどが落ちて、きれいな肌のみかんになります。
きれいに袋に詰められたみかんは、リヤカーに乗って船で海を渡ります。渡船場に着いたら車に積み込んで、いざ直売所へ出発です!